高校生主導のテレビキャンペーンのポストプロダクション、DaVinci Resolveを使用

  • Blackmagic Design

東京、日本 – 2024年2月5日 () – 

Blackmagic Designはこの日、オレゴン州のSalem-Keizer Career Technical Education Center(CTEC)におけるメディアおよびCM制作プログラムが、編集、グレーディング、VFX、オーディオポストプロダクション・ソフトウェアであるDaVinci Resolveに一本化するために切り替えを行ったことを発表した。先日、同校は生徒によるタバコや電子タバコに関するデジタル禁煙キャンペーンを地元のケーブルチャンネルおよび多数のSNSで展開した。

CTECのメディアおよびCM制作プログラムの教師であるジャック・シェイ(Jack Shay)氏はマリオン郡保健局と共に、11歳から18歳の青少年がタバコ、特に電子タバコを吸い始める率が上がっている問題に対処するために、生徒主導のキャンペーンを行った。このキャンペーンでは、地元のケーブルテレビとYouTube用の広告2つと、TikTokおよびInstagram用の広告2つを制作する必要があった。

「生徒の約半分がDaVinci Resolveのデリバーページに新たに搭載されたTikTokプリセットで書き出しを行っていました。残りの半分は、縦方向のフォーマットに合うように、編集を始める前にタイムラインの設定を変えていました」と同氏は語る。「同様に、エディットページとカットページに関しても生徒は半分に分かれていました。私個人としてはカットページを使用し、生徒たちにはコンテンツを構築しながら、スリーポイント編集を行う方法を教えています。生徒の一部は、この方法を用いてエディットページで編集を微調整していますが、カットページのみで編集を行う生徒も少数いました。DaVinci Resolveのツールとワークフローは柔軟性に富んでいるので、生徒それぞれの好みに合わせてプロジェクトを仕上げることができました。また、近年は複数のタイプの納品ファイルを作成する必要がありますが、それにも対応できます。

禁煙キャンペーンの最後のCMは57,000以上の反応を得て、460時間近くに及ぶ交流をもたらし、95%がCMを最後まで視聴している。

「私が知る限り、生徒が作成したCMがケーブルテレビで放送されたのは国内では本校のみです」と同氏は続ける。「これは大変な作業でしたが、生徒たちは困難に立ち向かい、高校レベルではこれまで見てきた中で最も優れた作品を作り上げました。Blackmagic Designは、使い方を簡単に学べて、使いやすいだけでなく、真の意味で無償の素晴らしいソフトウェアを提供しています。当プログラムではソフトウェアへのアクセスを公平性の問題として捉えており、常にフリーウェアを推進しています。」

2ヶ月にわたって、同校の生徒は構想を練り、保健局にアイデアを売り込み、コンテンツの撮影を行い、2週間かけてポストプロダクションを行った。シェイ氏はこれまでに生徒たちと共に複数の作品でDaVinci Resolveを使用してきた経験から、同キャンペーンの制作において生徒が必要としているワークフローを得られ、高校卒業後にポストプロダクションに携わっていく上で適したツールであると把握していた。

「DaVinci Resolveのワークスペースは、制作パイプラインの順序に従って、左から右に並んでいることを非常に気に入っています。これは、生徒が適切な作業順序を身につける上で役立ちます。カラーページはとても役立っており、生徒たちは基本的な使い方をすばやく身につけています」と同氏。「また、当プログラムではVFX合成や3Dモデリングも教えています。Delta Keyerや3Dキーヤーのようなマットツールが効果的であることは非常に重要です。生徒たちがイライラしたり、他のソフトウェアで回避策を多用しすぎることを防ぎます。VFX業界はレイヤーベースではなく、ほぼ完全にノードベースなので、ノードを使用した編集とVFXの基礎を学ぶことで、卒業後の実世界で仕事をする準備ができます。」

同氏が最初にDaVinci Resolveのことを知ったのは、カラーグレーディングのみを行うソフトウェアだったときだという。「とてもパワフルなソフトウェアであることは明らかでしたが、カラーコレクションは当時私が行っていたことの約5%ほどであったので、私のNLEに搭載されていたカラーコレクションのツールを使用していました。Resolveの成長を見守り、新機能が追加されるたびに切り替えたいという思いが強くなりました。VFXをFusionに切り替えたのは6年以上前のことです。DaVinci Resolve StudioとFusionが一体化した際、”粘土”からResolveに移行する時が来たと確信しました。その翌年、ソフトウェア全体について学び、当プログラムに導入しました。」

同氏は、自身のビデオ制作にBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proデジタルフィルムカメラを使用しており、現在のカメラの交換時期に合わせて、同校のカリキュラムに導入することを計画している。

「当プログラムでは、EFレンズを多数保有してるので、今後も新しいカメラでこれらのレンズを使用したいと考えています。Blackmagic Pocket Cinema CameraのOSも気に入っています。これはiPhoneでも最近使用できるようになったので、さらにアクセスしやすくなりました。生徒たちには、シンプルで分かりやすいインターフェースが必要です。Blackmagic Designは同レベルの他のカメラと比較して、この面で優れています。」

「約7年前にこの職についた際、政策により学区全体で別のソフトウェアを使う必要がありましたが、当プログラムで特例をもらうために努力を重ねました。私の長期的な目標は、授業にBlackmagic Designのカメラを導入し、Blackmagic Designで統一したワークフローに対応させることです」と同氏は締めくくった。

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