ジミー・イート・ワールドのコンサート、URSA Mini Pro 12Kを使いBlackmagic RAWで撮影

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ジミー・イート・ワールドのコンサート、URSA Mini Pro 12Kを使いBlackmagic RAWで撮影

カリフォルニア州フレモント 2021年3月3日 – Blackmagic Designはこの日、ロックバンド、ジミー・イート・ワールドが世界配信したコンサートシリーズ、「Phoenix Sessions」の撮影に、URSA Mini Pro 12Kデジタルフィルムカメラが使用されたことを発表した。
「Surviving」、「Futures」、「Clarify」の3つのアルバムにフィーチャーしたこの3部構成のコンサートは、世界中のファンに向けて配信された。3度の配信は、それぞれのアルバムにフォーカスしている。

コーディネーター兼エディターを務めるケビン・ガルシア(Kevin Garcia)氏と撮影監督のガブリエル・ジェリ(Gabriel Gely)氏は、URSA Mini Pro 12Kを使用して、Blackmagic RAWで撮影することを決めた。決め手となったのは、その画質および柔軟性である。「ガブリエルと私は、ここ2ヶ月ほどURSA Mini Pro 12Kを使用して、チャカ・カーン、ブラックベア、ダンス・ギャヴィン・ダンスなどのプロジェクトを手掛けてきました。」ガルシア氏は語る。
「4Kで書き出しする場合は大抵8Kで撮影しますが、色とスキントーンはまさにゲームチェンジャーだと思います。ポスプロでBlackmagic RAWを柔軟に使用できること、そして第5世代カラーサイエンスが統合されたことは大きいですね。」

「ジミー・イート・ワールドは、非常に優れたライブバンドです。3つのアルバムをすべて演奏することになったので、ストレージを商品として扱う必要がありました。一部に8Kを使用するのが最大限でしたね。」同氏は続ける。「コンテンツの配信は、1080のレンダリングに制限されていたので、クロップされるエリアが生じますが、これにより必要に応じてショットをズームインしたり、リフレーミングすることができました。あるいは、撮影時には考えていなかったようなショットをポスプロで新しく作成することもできました。解像度に余裕があることで、ポストプロダクションの全工程が良い方向へ変わりました。」

ジミー・イート・ワールドのコンサート、URSA Mini Pro 12Kを使いBlackmagic RAWで撮影

「Phoenix Sessions」では、バンドのパフォーマンスを撮影するために、URSA Mini Pro 12K、URSA Mini Pro G2、Pocket Cinema Camera 4Kおよび6がジブやドリー、ジンバルなどに取り付けられた。これらのカメラからのフィードは、ATEM 1 M/E Production Studio 4Kライブプロダクションスイッチャーへと送信された。このスイッチャーにはATEM 1 M/E Advanced Panelが接続されており、ガルシア氏とコーディネーターのサム・シャピロ(Sam Shapiro)氏は、パフォーマンスの最中にマルチビューを確認しながら指示を出した。Video Assist 7″ 12G HDRモニター/レコーダーでプログラム出力をSSDに直接収録し、HyperDeck Studio Miniを使ってSDカードにバックアップ用の収録を行なった。ワークフローの仕上げとして、ジンバルのカメラマンがVideo Assist 5″ 12G HDRを使用し、さらにBlackmagic Audio Monitor 12Gがオーディオモニタリングに使用された。

「このワークフローを採用したことで、私たちは監督としてすべてのカメラを確認でき、さらにUltra HDのスイッチングを収録できました。これが編集の開始点となり、オーディオチームがビジュアルに合わせてミキシングする際の参照も得られました。」ガルシア氏は説明する。「カラーグレーディングにはDaVinci Resolve Studioを使用し、編集を始める前にフッテージをすばやく準備できるよう、DaVinci Resolve Speed Editorを併せて使用しました。今回のような高解像度のマルチカム編集を行うのであれば、DaVinci Resolve Speed Editorは非常に便利なツールです。」

これらのコンサートは、Danny Wimmer Presents社の協力を得て、https://www.jimmyeatworldlive.com/で配信された。ガルシア氏は、ファンたちのために何か特別なことができるよう、同社と協力してきたという。

ジミー・イート・ワールドのコンサート、URSA Mini Pro 12Kを使いBlackmagic RAWで撮影

「家にいながらも、実際のライブコンサートの体験にできる限り近づけたいと考えていましたが、同時に従来のコンサートでは実現できないようなコンテンツも作成したいと思っていました。」ガルシア氏は続ける。「Phoenix Sessionsでは、3つの全く異なる独自のルックが使用されましたが、これは従来のコンサートのステージでは実現できません。実現できたとしても、観客はステージからかなり離れているため、クリエイティブなデザインに込められたすばらしいディテールを見逃してしまうでしょう。」

「ジミー・イート・ワールドは独創性に富んだバンドで、今回のチームや周囲の人々に影響を与えてきました。Danny Wimmer Presents社はBlackmagic Design製品を使用することで、期待をはるかに上回る形でジミー・イート・ワールドのコンサートをキャプチャーしましたが、彼らはこれに値します。今回のようなプロジェクトは、単にこなせば良いだけの仕事ではありません。ファンのため、バンドのため、そして自分たちのための仕事をする必要があります。ライブコンサートができない昨今、これは今まで以上に大切なことだと思います。今回パワーアップしたジミー・イート・ワールドを届けられたことを、誇りに思っています。」Phoenix Sessionsのキース・ケーニグ(Keith Koenig)氏は最後こう結んだ。

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